わたしの体験談

Bさん37歳

30歳で結婚。結婚4年目になっても子供を授からず、
クリニックを受診したところ、
自身に不妊原因があることが分かり治療を開始。
その後子供を授かり、現在は1児の父。

Q1.

いつ頃から、子供を持つということを意識し始めましたか?

Bさん

私は30歳で結婚したことを機に、子供を持つことを意識し始めました。ただ、「子供がほしい」という意識がすごく強かったというわけではなく、結婚前に付き合っていた妻と子供を持つことに関して話したこともありませんでした。

Q2.

不妊に関して、事前の知識はどの程度あったと思いますか?

Bさん

そもそも自分が不妊だとは思っていなかったので、意識したことはありませんでした。同級生に不妊だった人がいたこともあり、“不妊”のこと自体はもちろん知っていました。しかし、当時は自分の身に降りかかってきているわけでもなく、知識は今よりも浅かったと思います。男性は比較的、こういうことに疎いようにも思うので、自分がなってみないとなかなかわからない、というのが実際だと思います。

Q3.

不妊だと知るまでの経緯や、わかった時の心境をお聞かせください。

Bさん

結婚して4年目になっても子供を授かることがなく、妻の年齢のことも少し気になり始めたタイミングで、たまたま妻の知人から、近所に良いクリニックがある、ということを聞きました。そこで、「わからないことがあるなら、一度調べてみようか」という話になり、クリニックを受診しました。
検査の結果、私に不妊の原因があることがわかり、とてもびっくりしました。ただ、私たち夫婦は「今すぐ子供がほしい!」と思っていたわけではなく、子供は授かったらいいけど、できなければできないで・・・、と考えていたので、夫婦共にあまり落ち込んだりすることはありませんでした。
診断の結果は「乏精子症」(精子の運動率が著しく低い)ということで、子供を授かる可能性がゼロではなかったこと、また服薬治療のみで比較的治療の負担も少ないということで、治療を続けて頑張ろうという前向きな気持ちになりました。また、早くクリニックで診察を受ければよかったね、ということは夫婦お互いに感じたことです。

Q4.

ご自身の不妊治療についてお聞かせください。

Bさん

私が受診したクリニックでは、個別の診察を受ける前に、夫婦揃ってのセミナーの受講が必須でした。セミナーは、妊娠や出産、不妊に関する基礎的な知識を理解するためのものです。こういう機会が無ければ、なかなか詳しく理解するタイミングは無かったと思いますし、今思えばよかったなと思います。また、不妊治療は、原因が無い側が無関心になってしまうケースもあるのではないかと思います。夫婦揃って話を聞くことで、お互いが当事者意識をもって治療に向き合えるのではないかと思います。
「乏精子症」の治療としては、薬物療法として薬を半年ほど服用しました。私の場合はこの服薬治療だけで著しく改善したので、治療の負担も少なく、仕事や日常生活への影響もほとんどありませんでした。

Q5.

不妊治療の経験を通して、価値観やライフプランに変化はありましたか?

Bさん

不妊治療を受ける前は、漠然と30歳前半で子供を持って・・・という風に、「何歳までにこれを成し遂げる」ということを考えていましたが、妻の妊娠出産後は、「いつまでに何をやる」ということより「やりたいことは何か」ということをよく考えるようになりました。こういう経験をして、不妊に限らず「人生何があるかわからないな」「自分でコントロールできないことなんてたくさんあるんだな」と感じました。いろいろ考えるよりも、「やりたいことや、今あるものを享受した方がいいんだな」という風に、考え方も大きく変わりました。

Q6.

これから妊娠・出産を考えている人に伝えたいことがあればお聞かせください。

Bさん

子供がほしいかほしくないかに関わらず、例えば「結婚」というタイミングで不妊検査は受けてみてもいいのかもしれません。私たちは「早く受診すれば良かった」という点で後悔もあるので、周りの結婚が決まった人たちには、積極的に検査を勧めています。不妊だった場合、自分たちだけでなかなか解決することではないと思いますし、適切なアプローチとしてどういうものがあるのかを知るためにも、いいのかなと思います。
もちろん考え方は人それぞれですし、不妊検査に関してネガティブに感じる方もいると思いますが、自身の体について調べるいい機会と捉えて、気軽に検査してみることをお勧めします。